こんにちは、スミスです!
広島県安芸太田町の温井(ぬくい)ダムでは、2023年4月から5月にかけての一部日程で、4年ぶりに下流広場を開放し、間近で放流を見学することができます。圧巻の放流の様子や見どころ、当日の混雑具合、事前に準備しておいた方が良い物なども併せてご紹介します!
温井ダムとは?
温井ダムは、中国山地の山々に囲まれた広島県安芸太田町にある「アーチ式ダム」です。
高さは156メートルあり、アーチ式ダムとしては黒部ダム(高さ186メートル)に次ぐ国内2番目、国内の全てのダムと比較しても6番目の高さを誇る、大きなダムといえます。
温井ダムのダム湖「龍姫湖」はダム湖100選に選出され、四季折々の景色を楽しめます。また、ダム湖周辺にはグランピングができる「温井ダムリゾート」などの施設もあります。
温井ダムは「アーチ式ダム」
国内にあるダムは、「重力式コンクリートダム」が最も多い型で、ダム自体の重さで水圧を支えています。今回訪れた温井ダムは「アーチ式ダム」という型で、ダムの両側や底の岩盤に水圧を分散させる構造です。国内最大規模の黒部ダムもアーチ式ダムとして有名です。
アーチ式ダムは、地盤などの条件が整った場所でしか建設できないこともあり、中国・四国地方でも6つしかありません。アーチ状の外観がスタイリッシュなので、巨大建築物が好きな私も興奮しています笑
高さ156メートルの温井ダムから下を覗くと、
高所恐怖症の私が頑張ってダムの下を撮影した写真です笑
タワーマンションの40階から見下ろすぐらいの高さがあるため、人が米粒のように小さく見えます。
ダムのすぐ下には副ダムがあり、今回放流した水は一旦ここに貯められ、下流域の水位が上昇しないようにしているそうです。
温井ダムの大迫力の放流
高さ156メートル、温井ダムの中央付近に設置された「中位標高放流設備」から放流が行われます。ダムの中央にある放流口から放水されるため、落差もあり、迫力ある放流を体感できます。
温井ダムの放流を上から見た様子
放流が始まった瞬間は、温井ダムの上側からの様子をご紹介します。
時間になると、少しずつ放水が始まりました。よく写真を見てみると、放水口の横に職員さんが立っておられます。人の背丈以上の水の塊が放水されており、水量の多さがわかります!
徐々に水量が増えてきて、下流部に水が叩きつけてるような音が聞こえてきました。ダムの上から放流見学をされている方も結構いらっしゃいます。
温井ダムの放流を下流広場から見た様子
次はいよいよダムの下側にある「下流広場」へ向かいます。今回の放流イベントでは下流広場が開放され、大迫力の放流を間近に見ることができます。
叩きつけた水が舞い、風向きによってはしっかり濡れるぐらいの水がかかってきます。ちなみに私は事前リサーチをしていないので、雨具の用意はもちろんしていません笑
こんな放水は人生で初めて見ました。とにかく圧巻で、水に濡れようがどうなろうが、写真を撮りたくなるぐらい、壮大な光景でした!
放水口にある程度近づけば、水しぶきは回避できました。
見学者の皆さんも記念撮影をしたり、迫力の放水に見入っていました!
下流域に目をやると、放流された水が水面に叩きつけて凄いことになっています笑
下流広場まで「階段(下り専用)」あるいは「エレベーター」を利用
大迫力の放流が見られる「下流広場」までは、ダムのすぐ横に備わった「階段(下り専用)を降りる」か、「エレベーター」で行くことができます。
上記の写真、ダムの横側に階段が備え付けられています。放流日は、階段で下流広場へ向かうこともできますが、100m以上高低差がある階段を下ることになるので「体力に自信のある方限定」。私は、写真右上にある管理棟(茶色の建物)からエレベーターに乗って、下流広場まで向かいました。
水濡れ対策で「かっぱ・傘」を持参するのがオススメ!
一言で言うと、こんなに水がかかるとは思っていませんでした笑
風向きによっても異なると思いますが、こんなに水がかかると認識していなかったので、雨具(かっぱ・傘)を持参していませんでしたが、半数以上の方は何しかしらの雨具を持参しているようでした。
水濡れ対策をされたい方は雨具を持参するようにしましょう!
帰りのエレベーターは大混雑|時間に余裕を持つのがオススメ!
日曜日の12時30分からの放流を見学したのち、温井ダムの上側に戻ります。帰りは階段が使えず、エレベーターのみなので、帰るお客さんで大混雑です。
ダムの放水が終わる直前の12時55分、エレベーターに向かい始めましたが、エレベーターホールまで108メートル地点で待機列に並ぶことになり、約1時間待ちました。ちなみにエレベーターは1基(定員15名)です。
温井ダム放流2023の日程
開催日程
■4月21日・22日・23日
■5月5日・6日・7日・26日・27日・28日
放流時間
1日に3回(10:00、12:30、15:00)、約25分間の放流が行われる予定です。
温井ダムまでのアクセス
広島県安芸太田町にある温井ダムは、広島県北部の内陸側に位置しています。広島市街を流れる一級河川「太田川」水系の上流部、滝山川にあるダムです。
温井ダム周辺は山間部に位置するため、車でのお越しが便利です。
車でお越しの方
温井ダムは高速道路のインターから比較的近く、広島市中心部から70分ほどで到着することができます。
広島市・岡山方面からお越しの方
■中国自動車道「加計スマートIC」から車で約15分
山口方面からお越しの方
■中国自動車道「戸河内IC」から車で約20分
駐車場の混雑具合
私は、日曜日の12時30分の放流開始に間に合うように現地へ向かいしました。50分前に到着した時は、ダムから徒歩10分ほど離れた駐車場に並ぶことなく駐車できました。
しかし、放流開始の40分前ぐらいには、国道に目を向けると、駐車場に向かう車で車列ができていたので、少しでも到着が遅かったら、渋滞に巻き込まれる感じでした。
安芸太田町周辺のオススメスポット
車で30分以内のオススメスポット
車で30分以内に行ける主な観光地は、広島県安芸太田町周辺にある観光スポットです。
・道の駅来夢とごうち(広島県安芸太田町)
車で1時間以内のオススメスポット
車で1時間以内に行ける主な観光地は、広島県安芸太田町や広島市周辺にある観光スポットです。
・三段峡(広島県安芸太田町)
・湯来温泉(広島県広島市)