こんにちは、スミスです!
4月の桜が咲く頃、広島県呉市の島「大崎下島」にある、御手洗町並み保存地区を散策してきました。御手洗(みたらい)は、江戸時代から残る港町として知られ、当時の面影が大切に残された町並みなどが映えるフォトジェニックなスポットです。
今回の記事では、御手洗町並み保存地区の見どころや様子、オススメ情報などを中心にお伝えします。また、大崎下島以外の「安芸灘とびしま海道」にある島のスポットも少しだけ立ち寄ったので、ご紹介します。
御手洗町並み保存地区とは
広島県呉市の瀬戸内海に浮かぶ大崎下島にある「御手洗町並み保存地区」は、江戸時代から栄えた昔の町並みが残る港町。17世紀中頃から、瀬戸内海の中継港として発展した歴史あるスポットです。
御手洗は、数々の映画やCMのロケ地としても有名な観光スポットでもあります。
2016年頃に放映されたサントリーの飲料「オランジーナ」のCMや、ドライブ・マイ・カーなどでも登場しています。
御手洗のおすすめスポット
常盤町とおり|江戸の町並みが残るエリア
御手洗の中心地にある常盤町とおりには、江戸時代から残る町並みが広がっています。歴史ある町家が立ち並ぶ姿は壮観です!
江戸の町家である旧柴屋住宅の窓から外を望めば、常盤町とおりを真っ直ぐに見渡すことも。別の時代にタイムスリップしたかのような感覚を味わえます!
千波子波止の鎮守「住吉神社」
江戸後期、広島藩は瀬戸内各地の港との競合により、御手洗港の拡張に迫られ、全長約120mの千波子波止(ちはごはと)を築いたとされています。この波止の鎮守として、住吉神社は1830年に建立されたそうです。
本殿の正面から左側を望めば、千波子波止が見えます。
千波子波止の突端には、真っ白な灯台が設置されています。もともとこの灯台があった場所には「高燈籠(たかどうろう)」があったようですが、現在は住吉神社の境内入り口付近に移転されているそうです。
乙女座跡|元映画館の内観を見学!
御手洗の町中には、洋館の造りをした建物もあります。
乙女座は、もともと映画館などの興行施設として利用されていたそうです。現在は内部が一般公開されており、当時の様子を復元した様子を見ることができます。
客席の2階にも上がることができ、舞台や1階客席の様子を眺めることもできます。当時賑わっていた様子がぼんやり頭に浮かんできます。
往年の映画ポスターなども展示されており、当時の様子を感じることができるスポットです!
旧柴屋住宅|普段見る機会がない昔の書物や地図を熟読
旧柴屋住宅は、正確な日本地図を仕上げた、伊能忠敬が島の測量をする時に宿舎にしたと伝えられている場所です。
建屋の奥にある蔵には「伊能忠敬御手洗測量之図」のレプリカなど、当時を知ることができるさまざまな書物などが展示されています。
普段見ることができない年季の入った昔の書物などが展示されている珍しい場所だと思いますので、ぜひ立ち寄ってみてください!
潮待ち館|レトロな雰囲気が素敵なカフェでまったり
町を散策していると、ふと目に飛び込んできたお洒落なお店「潮待ち館」を発見。潮待ち館は、お土産・雑貨の販売や、喫茶メニューを提供するカフェが併設されています。
レトロな館内が素敵なカフェで、腹ごしらえをします。
まず注文したのは「ナポリタン」。出てきた瞬間に美味しいと分かるビジュアルです!
他にも「チーズケーキ」「レモンスカッシュ」も注文!
こちらも言わずもがなです。なんだかレモンスカッシュ飲みたくなってきました笑
御手洗天満宮|御手洗の桜スポット
御手洗天満宮は、菅原道真公ゆかりの碑や井戸があるスポットです。
このエリアが「御手洗」と呼ばれるようになった由縁とも関係のある場所としても知られています。
江戸時代に記された伝承によれば、神功皇后が朝鮮出兵に赴く際に立ち寄り、本川の井戸で手を洗ったことから、この地を「御手洗」と呼ぶようになったとのことです。
しかしその後、菅原道真が太宰府へ左遷されたときに立ち寄り、この井戸で手を洗ったという伝承が主流となった。呉市公式HP|御手洗天満宮の記事を抜粋・記述を一部変更
御手洗天満宮の境内には、「天神桜」の愛称で親しまれる桜が植えてあります。
訪問時は散った桜の花びらが境内に広がり、ピンク色の参道になっていました。幻想的な風景に心が癒されました!
歴史の見える丘公園|御手洗の町並みと瀬戸内海を一望
歴史の見える丘公園には、御手洗の町並みや瀬戸内海の多島美、四国山地の山々などを見渡せる展望スポットがあります。
このスポットもこれまた絶景ポイントです!
雑音のないこの場所で、ゆっくり進む船をただひたすら眺める。心落ち着くとても良い場所ですので、ぜひここも訪れてみてください!
御手洗の町並みを見てみると、何やら船が停泊していました。こちらの船は、観光型高速クルーザー「SEA SPICA(シースピカ)」!瀬戸内のさまざまなスポットを巡る観光船です。
その他スポット|他にもいろいろ!
御手洗昭和館|昭和を体感できるスポット
御手洗を散策していると、一際気になる建物が。その名は「御手洗昭和館」です。
時間が無くて館内に入れませんでしたが、館内には昭和のおもちゃがたくさん展示されているようです!
「あー、これめっちゃ懐かしい!」「昔持ってたわ!」といった会話をしながら楽しめそうなスポットです。ぜひ立ち寄ってみてください!
恵美須神社|鳥居と海のコラボ
海辺に面する鳥居が印象的な恵美須神社は、広島県の重要文化財に指定された神社です。
呉市公式HPによると、1666年に祠として祀られ、当時から御手洗に立ち寄る船乗りの航海の安全や順風、そして御手洗の繁栄を祈願していたそうです。
とびしま海道にある他のおすすめスポット
であいの館蒲刈|海を眺めながらちょっと休憩♪
であいの館蒲刈は、呉市街側からとびしま海道2つ目の島「上蒲刈島」にある、直売所や食堂、展望台などがある休憩スポット。御手洗まで向かう道中にあるため、一息休憩するのに最適な立地です!
館内には、とびしま海道の特産品やお土産品が販売されています。訪問時期は4月でしたが、柑橘類もまだまだ出揃っていました。柑橘ってつい買いたくなるんですよね!
館内から海側を見渡すと、瀬戸内海の美しい風景が広がっています!
遠くの方には四国山地の山々も望めます。
地図を見てみると分かりますが、とびしま海道から四国の本土まで意外と近かったりします。
であいの館蒲刈の敷地内には、海を見渡せる展望台も設置されています。
他にも何しからのパワーを得られそうなオブジェも!
直売所で販売されていた瀬戸内生まれのコーラ「ソライロコーラ」を購入して、瀬戸内海の景色を飲みながらゴクリ。あー、最高のひとときです!
下蒲刈島と上蒲刈島を結ぶ「蒲刈大橋」のすぐ近くにある場所なので、ぜひ休憩がてら立ち寄ってみてはいかがでしょうか!
島の至るところにある無人直売所
とびしま海道の島々は、柑橘の産地としても有名です。
とびしま海道の至る所に無人直売所が設置され、柑橘類の販売がされていました。
広島のみかんブランド「大長みかん」は、御手洗があるとびしま海道・大崎下島が誕生の地です。とびしま海道の島々は、温暖な気候でみかん栽培に適した風土なので、みかんの名産地になっています。
ぜひみかんのシーズンに訪れた際には、みかんを買って帰りましょう!
岡村島から望む御手洗の町並み
最後に、安芸灘とびしま海道の最東端にある岡村島から鞆の浦を眺めてきました。
御手洗がある大崎下島は広島県ですが、岡村島は愛媛県にあります。広島県側から岡村島までは橋で繋がっていますが、愛媛県側から岡村島へ行こうとした場合は、フェリーを利用しないと行けません。
岡村島は愛媛県と言いつつ、広島県のような不思議な立地の島です笑
御手洗町並み保存地区のアクセス
御手洗周辺エリアまでのアクセスや行き方は、以下の記事にて更新しています。